2017年の太陽光発電市場展望(3)1500V対応のPCSの採用が本格化

固定価格買取制度(FIT)の買取価格の低下によって、2017年から本格的に採用が始まりそうなのが、直流回路の1500V化だ。現在、国内外のメガソーラー(大規模太陽光発電所)は1000Vが主流とだが、高効率化・建設コスト低減を目指した次世代システムとして、直流1500Vのシステム構築が世界的に注目されている。

直流1500V対応のパワーコンディショナー(PCS)を導入する1500V系システムは、1000Vに比べて設備全体での高効率化に加え、機器類の集約化や工事工数の削減により建設コストを低減できる。国内のメガソーラープロジェクトでも、すでに1500Vを前提した設計が検討されており、2017年には、1500V対応の PCSを使ったシステムの採用が正式にリリースされそうだ。

太陽光発電の急速な導入によって、2017年春には離島に続いて本土での出力抑制が実施される恐れがある。九州電力は2016年7月、四国電力は同年12月、太陽光発電設備などに対して、出力抑制を実施する準備として、「優先給電ルール」と出力制御の手順などについて確認するリリースを発表した。

両電力会社に共通しているのは、系統規模に比して太陽光の導入が急速に進み、再エネの接続可能量(30日等出力制御枠)の到達に近づいていること。そして、原発の再稼働でも先行している点だ。

両社とも2017年5月には、太陽光・風力の供給量が、需要の8割を超える可能性もある。そうなると、原発の稼働で長期固定電源が増えていることもあり、揚水発電の動力運転と地域間連系線の活用などで、どうにか需給バランスを保つかという運用になると見られる(図)。


図 四国電力の2017年5月の需給バランスのイメージ(出所:四国電力)


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