太陽エネルギーにおけるイノベーションの世界的企業であるトリナ・ソーラーは、新たに高度化したn型i-TOPCon技術を世界に発表しました。
この技術は、5月24日に上海で開催された国際太陽光発電およびスマートエネルギー会議および展示会の初日に一般公開されました。来年からは「n型Vertex」シリーズがアップグレードされ、同シリーズの最も強力なモジュールは700Wを超える出力になると同社は発表しています。
トリナ・ソーラーは展示会で、青海省西寧市の工場で15GWの単結晶シリコン・インゴットプロジェクトのフェーズ2の作業が開始されたことも発表しました。また、江蘇省揚州市にある10GWの高効率n型セルと10GWのn型モジュールプロジェクトも作業が開始されています。さらに、トリナ・ソーラーは、モジュール「Vertex N」の環境製品宣言とカーボンフットプリント認証を開始し、ネットゼロシステムの実現に向け積極的に取り組んでいます。
高度化されたN型i-TOPConセル - 量産型で効率性26%、モジュール出力700W超を実現
トリナ・ソーラーは、n型技術におけるイノベーションで常に業界を牽引し続けています。今回の発表で、トリナ・ソーラーのアソシエイト・バイスプレジデントであるChen Yifeng博士が、210R長形セル、選択的ボロンエミッター、裏面微細構造反射板、PECVDによる高濃度ドープTOPCon構造という4つの革新の重要性を強調しました。こうした技術の進歩により、次世代の高度化されたi-TOPCon技術では、最大700Wのモジュール出力で26%の潜在的な生産性向上を達成しました。
通常、電力会社向けの発電所では、最大700Wの出力を持つモジュール「Vertex N」がLCOEをさらに低減し、来年には量産を開始する予定です。
トリナ・ソーラーは、長形セル技術と高度化されたn型i-TOPCon技術を統合したパイオニアであり、さまざまな環境に合わせたソリューションを提供しています。複雑な地形にある発電所やC&Iソーラーステーション向けに設計された605Wモジュールの「Vertex N」は、トラッカーの長さを最大限に活用するために最適化されたモジュール寸法を特徴とし、単列トラッカーシステムでは設置容量が13%増加します。また、コンテナスペースを最大限に活用し、40フィートハイトキューブ(40HC)コンテナでの利用率は98.5%に達し、物流コストの12.4%削減とお客様のBOSコストの低減を実現します。
モジュール「Vertex S+」は、450Wの電力を供給します。一般的なn型住宅用モジュールと比較して、同じ面積の屋根に設置する場合、5.88%増の設置容量が確保できます。
将来的には、フロントサイドフルパッシベーションコンタクトセル技術の適用により、ウルトラ型のi-TOPCon技術を搭載したトリナ・ソーラーのn型セルの量産効率は27%を超えると予測されています。さらに、タンデム型のi-TOPCon技術の導入により、セル効率は30%を超えると予想されます。
さらに、トリナ・ソーラーのモジュール「n型Vertex」は、その信頼性の高さから、中国総合認証、RETC、PVELなどの第三者機関から高い評価を得ています。
40GWのn型セルが垂直統合を解き放ち、世界的な供給の確保へ
青海省と江蘇省のトリナ・ソーラー・プロジェクトは、同社のn型モジュールの継続的な材料供給のための強固な基盤を築き、安心して製品を供給することを保証します。
年末までに、トリナ・ソーラーのモジュール生産能力は95GW、セル生産能力nは75GWに達すると予測され、そのうち40GWはn型セルに特化しています。
トリナ・ソーラーは、最先端のn型i-TOPCon技術、あらゆるシナリオの「n型Vertex」製品の包括的なポートフォリオ、高い信頼性、低いカーボンフットプリント、完全なネットゼロシステム、n型生産能力の統合、業界をリードするエコシステムの融合により、360度のリーダーシップポジションを獲得し、n型技術の時代を切り開いています。