最適なLCOEの削減方法(II)
DNV GLのテクニカルリポート:LCOEを3.72%削減、 トリナ・ソーラーの210mmセル搭載Vertexモジュールと1軸追尾式架台2列縦置きシステム 構成で発電所の経済価値の向上に貢献
2021.02.01

国際的な設計コンサルタント機関であり、第三者認証機関でもあるDNV GLは、BOS(周辺機器)とLCOE(均等化発電原価)を体系的に算出し、トリナ・ソーラーの210㎜セル搭載600W+両面受光型両面ガラスVertex(バーテックス)モジュールとの経済価値について試算し、166mmセル採用両面受光型両面ガラスモジュールと比較し、BOSコストが最大6.32%、LCOEの3.72%削減効果があったことを発表しました。地理的にはスペインと米国の2箇所1軸追尾式架台2列縦置きシステム(2P)の発電所を用いて実施されました。DNV GLでVertexシリーズの評価検証は、2020年12月に続き、今回2度目の実施となります。

 

追尾式架台を採用した210mmセル搭載Vertexモジュールシステムの着実な経済価値の向上

太陽光発電業界がグリッドパリティの時代の到来に向け加速するにつれ、Vertex シリーズのLCOE削減における際立った強みは、トリナ・ソーラーによるコスト削減と効率改善への継続的な取り組みの結果です。 昨年の12月に実施された評価では、トリナ・ソーラーの210㎜セル搭載545W両面受光型両面ガラスVertexモジュールと1軸追尾式架台1列縦置きシステム(1P) の構成が最高のLCOEをもたらし、従来の166mmセル搭載450Wおよび182mmセル搭載535Wモジュールを採用したシステムと比較しBOSコストを3.5%削減する結果となりました。

 今回のDNV GLのテクニカルレポートの評価では、1軸追尾式架台2列縦置きシステム(2P)とトリナ・ソーラーの210㎜セル搭載Vertexモジュールの構成で評価が実施されました。Vertexの革新的な「低電圧、高ストリングパワー」設計コンセプトは各システムレベルでの投資コストを削減しつつ、ストリングあたりの出力を飛躍的に向上させる事が再実証されました。

 

評価結果: BOSを最大6.32%、LCOEを3.72%削減

地理的、気候的条件を鑑みて、1軸追尾式架台2列縦置きシステム(2P)を備えたVertexモジュールの評価は、スペインと米国テキサスの典型的な太陽光発電所で行われました。

プロジェクトサイトの座標

 

毎月のGHIとDHIのデータ

 

上記の場所で、DNV GLは166mmセル搭載450W両面受光型両面ガラスモジュール、182mmセル搭載535W両面受光型モジュール、及び210mmセル搭載545W両面受光型両面ガラスVertexモジュールのBOSコストとLCOEを1軸追尾式架台2列縦置きシステム(2P)に搭載する事を前提に比較検証されました。   

比較にあたり、発電所の過積載率(DC/AC比率)は同じ比率にてシステム設計されたAC100MW容量を基準とされました。

 

システム構成

本システムに於いて1軸追尾式架台2列縦置きシステム(2P)にはマルチストリングパワーコンディショナを使用されました。両面受光型モジュールで影の影響を一定するためにグラウンドカバー比(GCR)は固定されています。

 

このようなシステム構成は同じサイトでの外部要因とシステム構成の影響に対する制御を維持し、異なるモジュールに基づいてコストとLCOEを客観的に比較することを目的としました。評価された3つのプロジェクトのコスト比較試算に於いて公平性を保つために、全ての機器コスト、建設・設置コスト、人件費、系統接続コ費、運用と保守コスト、土地コスト、および財務コストは現地コストに基づいて試算されました。

 

   発電所システム仕様:

評価結果:

 

スペインプロジェクトの評価結果:

166mmセル搭載450W両面受光型両面ガラスモジュールを採用した場合とトリナ・ソーラーの210mmセル搭載545W両面受光型両面ガラスVertexモジュールを採用した場合を比較するとVertexであれば、BOSを最大6.32%節約し、LCOEを約3.19%削減できる結果となった。

182mmセル搭載535W両面受光型モジュールを採用した場合と210mmVertex両面発電545Wモジュールを採用した場合を比較すると、Vertexの方がBOSは1%削減し、LCOEに於いても優位性がある結果となった。

 

米国プロジェクトの評価結果:

166mmセル搭載450W両面受光型両面ガラスモジュールとトリナ・ソーラーの210mmセル搭載545W両面受光型両面ガラスVertexモジュールを採用した場合を比較すると,Vertexは、BOSを最大6.06%節約し、LCOEを約3.72%削減できる結果となった。

182mmセル搭載535W両面受光型モジュールを採用した場合と210mmVertex両面発電545Wモジュールを採用した場合を比較すると、Vertexの方がBOSは1.2%削減し、LCOEは0.5%低減できる結果となった。

 

試算コスト比較

 

DNV GL リポート:  トリナ・ソーラーの製品搭載システムにより最大のLCOE低減とシステムの高価値化を実現

1軸追尾式架台1列縦置きシステム(1P)にVertexモジュールを搭載したシステムでの評価後、今回DNV GLは改めて1軸追尾式架台2列縦置きシステム(2P)にVertexモジュールを搭載したシステムにて再検証しました。

第1に、Vertexの革新的な「低電圧、高ストリングパワー」設計コンセプトは、より多くのモジュールを1500Vシステムに接続可能とし、1ストリングあたりの総出力を飛躍的に高めることが可能となりました。

次に、超高出力モジュールの採用により、発電所に使用するモジュールの総数を減らすことが可能となりました。そのおかげでDCケーブルや工事費、人件費の節約、運送代、設置費、土木工事のコストを削減できるため、初期投資の削減に繋がりました。

最後に、Vertexの優れた発電能力を発揮する事でLCOEの最小化に繋がり、即ちお客様への経済価値の最大化に繋がるという事が最も重要な検証結果となりました。

 

 1997年の設立以来、トリナ・ソーラーは革新的で信頼性の高い品質と顧客価値によって推進されてきました。2020年2月に最初の高度な210mmセルVertexモジュールを発表して以来、製品ラインアップにはVertexS 400W, 500W,550W,600W以降のVertex シリーズなど、様々な製品が豊富にあり、住宅用、産業用および特高圧発電所に向けの製品をご用意しています。トリナ・ソーラーが計画しているように、太陽光電池モジュールの生産能力は2021年末までに50GW以上になります。同社は、今後も大型セル採用の先進的なモジュールの生産容量を強化していきます。

 

* 今回のDNV GLのトリナVertex BOS & LCOEのテクニカルリポートの詳細についてはトリナ営業担当者にメールを送信してください。 japan@trinasolar.com

今後も「最適のLCOE方法」シリーズをご注目ください。